冷蔵庫と健康食品のストックを一緒に見直す、やさしいウェルネス習慣
「まだ家にあったのに、また買ってしまった」
冷蔵庫の奥から同じ調味料が出てきたり、棚を整理したら未開封の食品がいくつも見つかったり。健康食品やサプリメントも、気がつけば似た目的の商品が何種類も並んでいた、ということはないでしょうか。
10月は「食品ロス削減月間」、10月30日は「食品ロス削減の日」です。食品ロス削減推進法に基づき、国や自治体、事業者などが食品ロスを減らすためのさまざまな取組を行っています。
2024年度の日本の食品ロスは約461万トンと推計され、そのうち家庭から出るものは約224万トンでした。
数字を見ると大きな社会課題に感じますが、家庭でできることは意外と身近です。
冷蔵庫を確認してから買い物に行くこと。
今使う分だけ買うこと。
そして、健康のために選んだ食品やサプリメントも「買ったまま」にせず、今の暮らしに本当に合っているかをときどき見直すこと。
食品ロス削減月間を、食べものだけでなく、毎日の買い方や健康食品との付き合い方まで整えるきっかけにしてみませんか。
「体によさそう」で、いつの間にか増えていませんか
スーパーやドラッグストア、オンラインショップには、たくさんの健康食品があります。
ビタミンやミネラル、乳酸菌、食物繊維、美容や運動を意識した商品など、その種類はさまざまです。
興味を持った商品を試してみること自体は、決して悪いことではありません。
ただ、
「最近少し疲れているから」
「SNSで見かけたから」
「今だけ安くなっているから」
「念のため持っておこう」
と買い足しているうちに、まだ飲み終わっていない商品が棚に残ってしまうことがあります。
消費者庁は、健康の維持・増進の基本を「栄養バランスのとれた食事、適度な運動、十分な休養」とし、健康食品はそれらを補助するものとして上手に利用することが重要だとしています。
健康食品も、たくさん持っていることより、自分の生活に合ったものを必要な範囲で取り入れることのほうが大切です。
買い物前に、冷蔵庫だけでなく「健康食品の棚」も見る
消費者庁は家庭で食品ロスを減らすために、買い物前に冷蔵庫や食品庫の中を確認し、必要な分だけ購入することを勧めています。
この習慣は、健康食品の管理にも応用できます。
買い物やオンライン注文の前に、
冷蔵庫
↓
食品庫
↓
健康食品・サプリメントのストック
という順番で、一度家の中を見てみましょう。
細かく在庫表を作る必要はありません。
「まだ残っているものはないかな」と30秒ほど確認するだけでも十分です。
スマートフォンで棚の写真を撮っておけば、外出先でも確認できます。
同じ目的の商品が重なっていないかも確認する
健康食品の場合、食品の在庫管理とは少し違った視点も必要です。
例えば、
「美容のため」
「栄養補給のため」
「毎日のコンディションを意識して」
と選んだ商品でも、複数の商品に同じビタミンやミネラルなどが含まれていることがあります。
特に錠剤やカプセル状の健康食品について、消費者庁は過剰摂取に注意するよう案内しています。
新しい商品を追加する前に、
- 今飲んでいる商品は何か
- どの成分が含まれているか
- 同じような商品が残っていないか
- 本当に今の生活に必要か
を確認してみると、買いすぎだけでなく、必要以上にいろいろな商品を重ねてしまうことも防ぎやすくなります。
賞味期限は「捨てる日」ではありません。でも、開封後は別に考える
家庭の食品を整理するとき、よく迷うのが賞味期限です。
食品には主に「消費期限」と「賞味期限」があります。
消費期限は、期限を過ぎたら食べないほうがよい期限。
賞味期限は、表示された方法で保存した未開封の商品について、おいしく食べることができる期限です。
賞味期限を過ぎたからといって、直ちに食べられなくなるという意味ではありません。
ただし、ここで大切なのが「未開封で、表示された方法で保存していること」です。
一度開封した食品や健康食品については、表示されている保存方法を守り、パッケージの案内に従って使用することが大切です。
健康食品のストックを整理するときは、賞味期限だけでなく、
「これはいつ開封したかな」
という点も一緒に確認しておくと管理しやすくなります。
定期購入も、ときどき今のペースに合わせて見直す
オンラインで健康食品を購入する人が増え、定期購入も身近になりました。
毎回注文する手間がなく便利な一方で、
「まだ前回分が残っているのに、次の商品が届いた」
ということもあります。
そんなときは、無理に使用量を増やすのではなく、一度配送ペースを確認してみましょう。
サービスによっては、
- 配送間隔を変更する
- 次回配送を延期する
- 一時休止する
- 数量を変更する
といった調整ができる場合があります。
毎月届く数量ではなく、自分が実際に使っているペースに合わせる。
これも、ものを無駄にせず、無理なく続けるためのひとつの方法です。
「安いから買う」より、「使うから買う」
まとめ買いや期間限定価格を見ると、「今買っておいたほうがお得」と感じることがあります。
もちろん、日常的に使うものを計画的に購入するのであれば、まとめ買いが便利な場合もあります。
ただ、消費者庁の食品ロス削減情報でも、利用予定のないまとめ売り商品や特売品などの衝動買いを控え、必要な分を購入することが紹介されています。
これは食品だけでなく、健康食品にも通じる考え方です。
価格だけではなく、
「この商品を、これからの自分は本当に使うだろうか」
と一度考えてから選ぶ。
その小さな間が、家の中の余分なストックを減らしてくれます。
健康食品をひとつ増やす前に、生活を少し振り返ってみる
新しい健康食品を探したくなったときこそ、一度だけ立ち止まってみるのもおすすめです。
最近、食事はどうだったでしょうか。
睡眠時間はとれているでしょうか。
体を動かす時間はあったでしょうか。
水分は十分だったでしょうか。
食事や生活が完璧である必要はありません。
むしろ、毎日の暮らしを少し見直したうえで、
「それでも補いたい部分がある」
と感じたときに、健康食品を選択肢のひとつとして考える。
そんな順番のほうが、自分に合うものを選びやすくなります。
今週末にできる「10分ストックチェック」
食品ロス削減月間だからといって、家中を一度に片づける必要はありません。
まずは10分だけ。
冷蔵庫
- 期限が近い食品はないか
- 同じ食品が複数ないか
- 奥に忘れているものはないか
食品庫
- 開封済みの商品はないか
- 買ったことを忘れていた食品はないか
- 今後使う予定があるか
健康食品・サプリメント
- 現在使っているものは何か
- 未開封のストックはいくつあるか
- 開封したままの商品はないか
- 賞味期限や保存方法は問題ないか
- 同じような成分・目的の商品が重なっていないか
- 定期購入のペースは今の使用量に合っているか
これだけでも、次回の買い物は少し変わるかもしれません。
「買いすぎない」は、我慢ではなく暮らしを軽くすること
食品ロスを減らすというと、「捨ててはいけない」「全部食べきらなければ」と少し窮屈に感じることもあります。
でも、本当に大切なのは、我慢することではありません。
今あるものが分かる。
必要なものだけを選べる。
使い切れる量だけを買う。
そして、健康食品も今の自分に合ったものを無理なく取り入れる。
家の中のストックが少し整うだけで、買い物も、食事も、毎日の選択も少しシンプルになります。
食品も健康食品も、たくさん持つことより、今の自分に必要なものを、きちんと使い切ること。
それも、日々のウェルネスを心地よく整えていく、小さな習慣ではないでしょうか。